健康長寿教室で「転倒・フレイル予防」の講演を行いました|地域の皆さまと一緒に運動を実践
先日、倉敷市西阿知町で開催された健康長寿教室にて、「転倒・フレイル予防」をテーマに講演をさせていただきました。
当日は多くの地域の皆さまにご参加いただき、講演だけではなく、実際に身体を動かしながら運動を体験していただく時間も設けました。
私たち訪問看護ステーションここよりは、ご自宅で療養される方への訪問だけでなく、「元気なうちから健康を守ること」も地域医療の大切な役割だと考えています。
今回の健康長寿教室も、その想いを形にする取り組みの一つです。
「転倒」は誰にでも起こりうる身近な問題
年齢を重ねると、「最近つまずきやすくなった」「階段が少し怖い」「歩く速度が遅くなった」と感じる方が増えてきます。
「まだ元気だから大丈夫」と思われる方も少なくありませんが、転倒はある日突然起こります。
そして、一度の転倒が骨折や入院につながり、それをきっかけに外出する機会が減ったり、筋力が低下したりすることで、さらに活動量が落ちてしまうことがあります。
このような悪循環を防ぐためには、「転ばない身体づくり」を日頃から意識することがとても大切です。
フレイルとは「健康」と「介護」の間の状態
講演では、「フレイル」という言葉についてもお話ししました。
フレイルとは、加齢によって心身の働きが少しずつ低下し、健康な状態と介護が必要な状態の間にある段階のことをいいます。
筋力の低下だけではなく、食欲が落ちること、人との交流が減ること、外出する機会が少なくなることなども、フレイルにつながる要因とされています。
しかし、フレイルは早い段階で気づき、適切な運動や栄養、社会参加を続けることで改善が期待できる状態でもあります。
だからこそ、「まだ大丈夫」と思える今のうちから予防を始めることが大切なのです。
実際に身体を動かしながら運動を体験

今回の健康長寿教室では、お話を聞くだけではなく、参加者の皆さまと一緒に運動を行いました。
椅子に座ったままでできる体操や、下肢の筋力を鍛える運動、バランス能力を維持するための簡単なトレーニングなど、ご自宅でも無理なく続けられる内容を中心に実践しました。
運動中は笑顔も多く、「これなら家でもできそう」「毎日少しずつ続けてみます」といった嬉しい声も聞かれました。
難しい運動を短期間頑張るよりも、毎日少しずつ身体を動かすことが、将来の転倒予防につながります。
訪問看護・リハビリだからこそ伝えられること
私たちは普段、ご利用者さまのご自宅へ訪問し、生活環境の中でリハビリや看護を行っています。
病院とは違い、「実際に生活している場所」で身体の動きや生活動作を見ることができるため、「どこで転びやすいのか」「どんな動作に不安があるのか」を具体的に確認できます。
例えば、
- 玄関の段差でつまずきやすい
- 浴室の出入りが不安
- 布団から立ち上がる時にふらつく
- 買い物へ行く体力が落ちてきた
- 外出する機会が減っている
このような日常生活の課題に合わせて、一人ひとりに合った運動や生活の工夫をご提案できることが、訪問看護・訪問リハビリの大きな強みです。
地域で健康を支える存在でありたい
健康長寿教室を通して改めて感じたのは、多くの方が「いつまでも自分の足で歩きたい」「家族に迷惑をかけたくない」という想いを持っているということです。
その想いを実現するためには、病気になってから支援を始めるだけではなく、元気なうちから予防に取り組むことが大切です。
私たち訪問看護ステーションここよりは、ご利用者さまだけでなく、地域全体の健康づくりにも貢献できる存在でありたいと考えています。
今後も健康教室や地域活動を通して、転倒予防や介護予防、健康づくりに関する情報を発信しながら、地域の皆さまが住み慣れた場所で安心して暮らし続けられるよう、お手伝いしてまいります。
まとめ
今回の健康長寿教室では、「転倒・フレイル予防」をテーマに、講演と運動を組み合わせた内容で実施しました。
参加者の皆さまが楽しみながら身体を動かし、健康について考えるきっかけとなったことを嬉しく思います。
訪問看護ステーションここよりは、訪問看護・訪問リハビリを通じて在宅生活を支えるだけでなく、地域に根ざした活動にも積極的に取り組んでいます。
これからも「心に寄り添い、暮らしの伴走」を理念に、一人ひとりが自分らしく暮らし続けられる地域づくりに貢献してまいります。
